裁判所によって「独自の活動は認められない」と判断され、活動中断を発表したNJZ（NewJeans）。これを受け、ファン同士が分裂の危機に陥っています。対立するファンたちの主張やミン・ヒジン元代表へのパワハラ認定など、2025年3月末時点での最新情報を振り返ってみましょう。
ミン・ヒジンのパワハラが認定され過料処分
昨年8月、ミン・ヒジンADOR元代表を勤労基準法・個人情報保護法違反の疑いで、刑事告訴した元ADOR社員のAさん。
Aさんはミン・ヒジンから「年俸はたくさんもらっているのに仕事ができない無能な社員」と叱責され、「お前はHYBEか」とHYBEとの癒着を疑われたと主張しました。
これについて3月24日（月）、労働庁はミン・ヒジンのパワハラを認定し、過料処分を決定。
この決定に対し、Aさんは「謝罪する機会を約4回与えたのに、逆に私を告訴したのは彼女だ。もう謝罪はいらない。残っている民事・刑事事件にも一生懸命に対応する」とコメント。
一方、ミン・ヒジンは不服申し立てを行う予定で、「職場での嫌がらせと判断された発言の前後の事実関係が間違っていて、職場での嫌がらせ、客観的調査義務に関する勤労基準法の法理を誤解した部分が確認された」と主張しています。
NJZ（NewJeans）が広報大使の契約を解除された？
3月27日（木）、韓国の一部メディアは仁川国際空港に掲示されていたNJZ（NewJeans）の大型広告が撤去されたことに関し、「関税庁・仁川空港本部税関がNewJeansとの広報大使委嘱契約を終了した」と報道しました。
その後、税関の関係者は報道について「事実無根」とコメントし、「双方が契約延長についての協議をまだ開始しておらず、いかなる措置も取ったことがない」と説明。
一方で、「税関側はNJZ（NewJeans）の世界的な人気を活用して高い宣伝効果に期待していたものの、所属事務所との問題でその効果を十分に得られなかったのでは？」という声も上がっています。
BBC Newsが最新のインタビュー映像を公開
3月26日（水）、BBC Newsコリアは公式YouTubeチャンネルを通じて、裁判所の仮処分決定の前後に2度行われたNJZ（NewJeans）とのインタビュー映像を公開しました。
インタビューの中でハニは「（全ての議論について）他のグループの話も含まれているし、私たちはそのグループにいかなる影響も与えたくない」とした上で、「公の場で言わなければ人々は知らないだろう。マスコミで報道される内容だけを信じていると思う」とコメント。
またダニエルは「私はすべてを静かに隠そうとした」と明かし、「しかし、いつの間にか抑えていた感情が爆発しそうになっていた。そして胸が痛かった」と打ち明けました。
裁判所から「独自の活動は認められない」という判断が下された後のインタビューでは、ヘインが「正直に言うと、社会的に見ても状況は私たちに有利ではない」と冷静にコメント。
一方、ハニは「もしかしたら、これ以上活動できないかもしれない。そのような状況は絶対に避けたい。怖いと言いたくはない」と涙を見せました。
チームBunniesは「メンバーの決断を支持する」と発表
NewJeansのファンコミュニティである「チームBunnies」は、公式SNSを通じて「仮処分の結果が公開された後、チームBunniesはメンバーたちの両親、法務法人（有）セジョンに接触した」と発表。
また「難しい状況であることは確かだが、十分な話し合いを経て、今後の計画についても準備ができている状態だ」と述べました。
これについてネットユーザーたちは「本人たちは活動休止。ミン・ヒジンや両親たちは顔も見せない。そしてついにファンを矢面に立たせるのか」と反応し、「両親や弁護士との繋がりをあえてアピールするのはなぜ？」「メンバーたちがファンに依頼したの？」という声も上がっています。
さらにチームBunniesは3月26日（水）、「NJZのファンBunniesは、メンバーたちと最後まで一緒にする考えを持っており、HYBEおよびADORと一緒にすることができないというメンバーたちの考えを支持する」と発表。
続けて、「これに同意しない人々をこれ以上Bunnies（正式なファン名称）と見ることはできないと判断したため、彼らがこれからいかなる独自の行動をしても、それはBunnies全体の意見ではないことを明確にします」とし、反対意見を述べるファンを非難しました。
一部のファンが反発！HYBE社屋前でトラックデモを進行
チームBunniesのコメントに対し、一部のファンは反発する様子を見せています。
3月27日（木）にはHYBE社屋前でトラックデモが進行され、「チームBunniesはファンダムの代表ではありません」と主張。
また「すでに1年間の活動休止をして、訴訟によってさらに3年が延長されれば、アイドル業界に居場所がなくなる」「この訴訟は一体誰のためのものなのか？」「11件の請求はすべて却下されたのに、本裁判ではどうやって勝つのでしょうか？」と訴えています。
これまで韓国内ではNJZ（NewJeans）の勇気ある行動を称える声が多く、ファンたちもメンバーたちの将来のためにその行動を見守ってきました。
しかし、裁判所から「独自の活動は認められない」と判断されたことで、現実を目の当たりにした方が多いのも事実。
もちろんメンバーやその家族、ファンにとって今回の問題はとても重要なことですが、終わりが見えない訴訟や想像をはるかに超える損害賠償金によって、最終的に苦しむのはメンバーたちです。
ハニはインタビューを通じて「活動ができなくなることは絶対に避けたい」と述べていますが、ファンが一番聞きたいのは「勝訴」という言葉ではなく、「メンバーたちの歌声」なのではないでしょうか？
