膨れ上がる韓国の借金、何をやっても増えるばかりでついに118兆円を超える

国の借金が1,180兆ウォン（＝約118兆円）を超過、1人当たりに換算すると2,000万ウォン（＝約200万円）

財政は赤字、国の蔵は空っぽで国の借金はついに1,180兆ウォン（＝約118兆円）を越えた。国民1人当たりに換算すると約2,300万ウォン（＝約230万円）にもなる。近々大統領選挙を控えた状況で次期政権はスタートから「空っぽの蔵」に向き合うことになる見通しだ。

10日、企画財政部が発表した4月の月間財政動向によると、国の収入は増えて支出は減ったものの依然としてお金が足りない状況が続いている。足りないお金は借金をして埋めているが、この借金が1,180兆ウォンを越えたのだ。結局、今の財政負担は未来世代、特に若者の肩に乗るしかないという懸念が出ている。

今年2月までに徴収された政府の収入は103兆ウォン（＝約10兆3,000億円）で前年より5兆8,000億ウォン（＝約5,800億円）多かった。反面、同期間の支出は116兆7,000億ウォン（＝約11兆6,700億円）で、昨年より10兆5,000億ウォン（＝約1兆500億円）減少した。このように収入は増え支出は減ったため財政状況は昨年よりは良くなった。しかし、依然として入ってくるお金より出て行くお金が多いので赤字なのだ。

2月末基準で国全体の収入と支出を比較した結果は13兆7,000億ウォン（＝約1兆3,700億円）の赤字だった。ここに国民年金のような社会保障基金で足りないお金4兆2,000億ウォン（＝約4,200億円）を含めれば、政府が直接運営する生活基準では17兆9,000億ウォン（＝約1兆7,900億円）の赤字になる。

この足りないお金を政府は国債という名の借金をして充当している。実際、2月末基準の政府の総債務は1,180兆5,000億ウォン（＝約118兆500億円）に達する。1ヵ月前より21兆ウォン（＝約2兆1,000億円）以上も増加した。このように借金で赤字を埋める方式が続けば現在は大丈夫そうに見えても結局その負担は未来世代が抱え込むことになるしかない。

財政の健全性というのは、国の財政がどれほど堅固で借金をうまく処理できるかを表す言葉だ。今のように赤字が続いて借金が積もれば、これから福祉・教育・雇用といった分野に使える予算が減りかねない。

更に大きな問題は、このような赤字構造が次期政権の足を引っ張る恐れがあるという点だ。近々大統領選挙が確定した状況で誰が政権を握ったとしても既に空っぽの国の蔵と向き合うことになるわけだ。国家財政の持続可能性を生かすことが次期政権にとって最も重い宿題になるだろうという見通しが出ている。

企画財政部は「税金の引き上げと支出の抑制により、財政状況は昨年より改善した」と説明しながらも、「借金を減らし、財政運営の健全性を維持するために努力し続ける」と述べた。