韓国の伝統衣装「韓服」を知っていますか？

여러분 안녕하세요~!!(みなさん、こんにちは〜！)

韓国の伝統衣装「韓服」をご紹介します。みなさんも「チマチョゴリ」という言葉を聞いたことがありますか？チマチョゴリも韓服のひとつです。いまや韓国旅行で韓服レンタルをする人も多く、広く知られるようになりました。そこで、韓服をさらに深く探ってみました！

それでは、韓国にある商品や食べ物、文化など…さまざまなことに興味深々な韓国在住ライターKARENが、韓国に住んでいるからこそ持っている視点も交えながらお届けいたします〜！

「韓服」とは韓国の伝統衣装
現代の「韓服」を分析
「韓服」レンタルが観光客の間でブーム！
韓国の伝統衣装「韓服」を知っていますか？-まとめ

「韓服」とは韓国の伝統衣装

「韓服」は韓国の伝統衣装です。

韓国は日本のように四季がはっきりと分かれている国ですが、韓国人はその四季のそれぞれ気候の特徴に合わせ、麻や木綿、絹などのさまざまな素材を用いて韓服を発展させてきました。

韓服は、腕と上半身を覆う服、下半身を覆うスカートやズボン、上着などで構成されます。全体的に身幅が広くデザインされており、直線と曲線を織り交ぜたラインはとても優雅です。

男性はバジ（ズボン）とチョゴリ（上衣）を基本とし、チョッキやドゥルマギ、ドポ（上着）などを重ね着します。

女性はチマ（スカート）とチョゴリ（上衣）を組み合わせたチマチョゴリを着用します。

我々がよく耳にする「チマチョゴリ」とは、女性が着る韓服のセットのことを指しています。要するに、チマ（スカート）と上半身を覆うチョゴリを合わせた言葉です。

日本では、「チマチョゴリ」＝韓国の伝統衣装と誤って認識してしまっている人も多いです。しかし、正しくは「韓服」＝韓国の伝統衣装であり、韓服の中にチマ（スカート）と上半身を覆うチョゴリが含まれます。韓国では、女性用の韓服のことも「チマチョゴリ」よりも「ハンボク（韓服）」と呼ぶことが多いです。

昔、韓国人は白は良い色と考えており、韓服も白色を好んで着ていました。そのため韓民族は、白い服の民族という意味の「白衣民族」とも呼ばれました。しかし、時代の変化や身分、状況により華やかな色あいやデザインの韓服を着ることもありました。特に、韓国の伝統的な色である五方色（白、黒、青、赤、黄）が多く使われました。

このように、韓服は昔は日常的に着られていました。日本の着物と同じようなイメージですね。

しかし現代では、韓服は生活服ではなく、特別な日に着る衣装となりました。結婚式や子供のトルチャンチ（満1歳のお祝い）、ソルラル（韓国の正月）や秋夕（チュソク・韓国の盆）といった名節によく着られています。

現代の「韓服」を分析

現代では生活服ではなく特別な日に着る服になった韓服ですが、最近では人気のKPOPアイドルたちが衣装として着用したり、韓国の時代劇ドラマで見ることも多く、韓国国内外で若い人たちの間でも韓服が注目されています。

景福宮、昌徳宮、昌慶宮、徳寿宮などのソウルにある有名な王宮や、全州韓屋村、慶州ファンニダンギルなどの伝統的な観光地では、韓服レンタルショップで借りた韓服を着て韓国観光を楽しむことが流行しています。

また、ファッション業界においても韓服は注目されています。韓服を現代人の生活に合わせて着やすく改良したり現代人が好むデザインに寄せたりして、生活服として販売することが増えていたり、韓服を制服とする学校も現れているのだとか。

ちなみに筆者も自分の韓服を作っていただいたので、特別な日に着ることがあります。もともと日本の着物も好きで、日本にいるときは自分で着付けしたりもしていましたが、着物と比べて韓服は着付けの難易度はかなり低いです。初心者でもすぐに着れらるようになるので、着てみるハードルは低いと思います。とはいえ、韓服レンタルショップなどでは、スタッフの方が丁寧に着せてくださるので、自分で着る必要はないですよ。

毎年10月21日は「韓服の日」らしく、韓国では韓服のファッションショーが開催されるなど、イベントもあるそうです。

韓服は、むかしと比べて関わり方は変わってきているものの、現代でも大切に守られている韓国の伝統衣装であることがわかりますね。