韓国、ついに国内に希望がなくなり外国に逃げた資産が過去最高の1兆ドルを超える

韓国、借金漬けの国家から11年で世界7位の債権国に発展

昨年、韓国は純対外金融資産が1兆ドル（＝約150兆円）を超える国になった。通貨危機の防波堤の役割をする外貨保有高を4,156億ドル（＝約62兆3,400億円）保有する韓国が、1兆1,023億ドル（＝約165兆3,450億円）の純資産を海外に持っているということは経済の心強い支えになる。国際通貨基金（IMF）が集計した国別の純対外金融資産で韓国は2012年133位にとどまっていたが、2021年には10位圏に垂直上昇し、昨年は7位となった。

韓国の純対外金融資産が1兆ドルを突破したのは、西学アリ（海外株式投資家）の躍進が大きな役割を果たした。統計の集計を始めた2011年では76億ドル（＝約1兆1,400億円）に過ぎなかった西学アリの海外株式・債券保管額は昨年には1,587億ドル（＝約23兆8,000億円）へと20倍に急増した。

（中略）

しかし、純対外金融資産の増加は常に経済にとって肯定的なわけではない。国内株式市場から資金が流出してアメリカなど海外株式市場に流れ込むことを意味するからだ。ウォンからドルに変えて海外に投資する金が増えれば、ドル/ウォン相場でウォンが安くなる要因になる。国内株式市場にも負担だ。昨年、外国人が国内の株式に投資した額が1,143億ドル（＝約17兆1,450億円）も減少しており、これもまた純対外金融資産を増加させた理由でもある。ソウル大学のアン・ドンヒョン教授は「海外投資の急増は、国内企業を育成できる冒険性の資本が外国に過度に流出する意味にもなる」と述べた。